2020年08月31日

写真個人レッスン

【昨日の写真個人レッスンで感じた思い】📷長文です。
 大学で写真を学んでいる女子学生が来た。持参した画像データ2000枚、2Lプリント20枚のポートフォリオを見た。高校生時代との写真の質が大きく変わっている。コロナ、先生から言われたテーマでの撮影、限られた時間や場所での授業での撮影などの要素が複合しあってか、写真に勢いがない。「全力」「夢中」が読みとれない。

 ・セレクト力...
 自由奔放に撮影していた高校時代とは学ぶ環境が違う。ポートフォリオにプリントしたものより、データ2000枚の同じシーンで撮影した写真によいものが多い。高校時代は顧問と相談してセレクトしていたが、大学では自分でセレクトしなければならない。高校生にセレクト力を求めるのは酷かもしれない。また撮影・作品制作に追われる、たった2年半で、それを求める余裕はなかっただろう。彼女の高校時代に撮影した大量の写真データも見せてもらったが、実に多くのシャッターを切っている。
・ポートフォリオから自分探し...
 写真がどうであろうと、シャッターを切った動機を一緒に考えてみた。「心が動いたから写真にした」という視点で、一枚一枚一緒に考えた。最初に述べた理由もあり、動機が薄いものがほとんど。しかし、よくよく突き詰めて見ていくとキラリ光る写真がある。しかし力が「ない。何故?心が腰が引けている。構図はよいものが多いが99%作品にならない。キラリと光るだろう写真を使っているフォトショップで画像編集してみた。トリミングやモノクロ化、コントラストなどでがらりと変わった。プリントした差し上げたが、見事に作品に昇華した1枚になった。彼女の表情ががらりと明るくなった。
・質問が飛んできた...
 「夏休みの宿題である、夏の音・香り」に助言を求めてきた。さらに「写真家とカメラマンとの違いは何ですか」という質問が飛んできた。多くの写真に関する書物を紹介しながら1時間ほど写真論を話した。なかでも7月沖縄のアメリカンモデルからいただいたBryan Petersonの書物に関心を抱いたようだ。
・写真・映像表現は楽しい...
 5時間ノンストップレクチャー終了後の夕方、帰路にある鵜飼い乗船場に寄って写真を撮ってきます!と元気よく帰っていった。
 写真とはこういうもんだ、こういうレタッチがいい、構図云々は吹き飛ばしてシャッターを切ってほしい。私にも有意義で楽しい写真の時間だった。コロナ時代だからこそ重要になる。幾度の感染症を乗り越えてきた人類の歴史がそれを証明している。


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